1.はじめに
CVS(Concurrent Versioning System)とはファイルのバージョン管理を行う為のツールです。通常、アプリケーションの開発は複数人で行い、ファイルを共有する必要があります。
この時、ファイルのバージョン管理が正しく行われていないと思わぬ所で品質低下を招いてしまいます。例えば、過去に修正したバグが再び紛れ込んでいて顧客からの信頼を失う、というのはよくある話です。
ファイル共有の為の最も簡単な方法としてはファイルサーバ上に共有フォルダを作成し、ファイル変更時には各人のローカルマシンにコピー、修正後、元の場所に戻すと言う方法が挙げられますが、1つのファイルを複数人が同時に修正した場合、前の人が修正した内容を上書きしてしまいます。この様な事態が発生した場合、定期的にバックアップを取得していない限り前の人が行った修正は闇に消えてしまい、2度と手にすることはできません。
CVSなどのバージョン管理システムを用いることによりこれらの問題を解決することができます。Windows上で動作するバージョン管理システムとして、マイクロソフトのVSS(Visual
Source Safe)が上げられますが、VSSは修正中のファイルをロックしてしまう為、複数人が同時に一つのファイルを修正することができません。CVSを利用した場合、VSSと異なり複数人が同時に修正を行え、且つ、各修正間で競合が発生した場合もそれを上書きするようなことはありません。
当稿ではJava開発環境として多数利用されているオープンソースでフリーのIDEであるEclipseからCVSを利用する手順を解説します。
なお、CVSを利用する場合、CVSサーバを立てる必要がありますが、ここではCVSサーバについては詳しく扱いません。CVSサーバの構築手順等は、【連載】CVS
第1回:システム管理の観点からの利用 をご覧ください。
当稿を読む上で必要なCVSの知識
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CVSサーバ
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・管理対象ファイル、及び、その変更履歴を一括管理する役割を持つ
Linux,Unix系OSに限らずCVSサーバ用ソフトの種類によってはWindows上での運用も可能 |
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CVSクライアント
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・管理対象ファイルをCVSサーバに登録する
・CVSサーバより管理対象ファイルを読み出す
・変更後のファイルをCVSサーバに登録する
などの役割を持つ
winCvs、jcvsなど様々なCVSクライアント用ソフトが存在しますが、当稿ではCVSクライアントとしてEclipseを利用します。
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リポジトリ
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管理対象ファイル、及び、その管理情報を保持する管理ファイルの集合。
複数のモジュールを持つ。 |
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モジュール
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Eclipseのプロジェクトなどの様に意味のあるファイルの集合
リポジトリ中の一部分を指す |
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