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Linux向けハードディスク監視/設定アプリケーションの紹介

 
 

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3.smartctl

 PCを構成するパーツのうちハードディスクは故障の発生率の高い部品の一つとなっていますが、最も重要な"データ"が格納されている部品でもあります。そのためハードディスクには故障を未然に検知する技術としてS.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)が組み込まれています。
 このS.M.A.R.T.ハードディスクの情報を監視しつつ、設定された基準値と比較して故障発生を予測する技術です。ATA/ATAPI の規格の一つでATA-3からサポートされていますので、最近のハードディスクであればほとんどが対応しています(ただし、ハードディスクのメーカやモデルによって表示可能な項目は異なります)。現在ではIDEだけでなくSCSIハードディスクにも対応しているようです。

 S.M.A.R.T.の情報を表示させるにはsmartctlコマンドを使います。PCのプライマリマスタに接続されたハードディスクS.M.A.R.T.サポート状況を表示するには、hdparmコマンドと同様に"-i"オプションを指定、デバイスには/dev/hdaを指定します。S.M.A.R.T.サポート状況以外の表示はhdparmの出力とほぼ同じですので説明は割愛します。

# smartctl -i /dev/hda
smartctl version 5.21 Copyright (C) 2002-3 Bruce Allen
Home page is http://smartmontools.sourceforge.net/

=== START OF INFORMATION SECTION ===
Device Model:     FUJITSU MHT2030AT
Serial Number:    NN0DT421E4LV
Firmware Version: 009B
Device is:        Not in smartctl database [for details use: -P showall]
ATA Version is:   6
ATA Standard is:  ATA/ATAPI-6 T13 1410D revision 3a
Local Time is:    Sun Apr 18 14:24:00 2004 JST
SMART support is: Available - device has SMART capability.
SMART support is: Enabled
 ←S.M.A.R.T.に対応していて かつ機能している

 使用頻度の高いオプションを挙げておきます。

オプション
機     能
-a
すべての情報を表示する
-i
ハードディスクのS.M.A.R.T.サポート状況を表示する
-A
温度やシークエラーなどの状況を表示する
-l
ログを表示する(引数にerror, selftest, directoryのいずれかを指定)
-t
テストを実行する
-h
オプション一覧と使用例を表示する


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 S.M.A.R.T.では他にも様々な情報を得ることが可能です。ここではハードディスクのクラッシュに直結するハードディスクの過熱の有無を確認してみます。温度情報を取得するには以下のコマンドを実行します。温度は摂氏(℃)で表示されます。

# smartctl -a /dev/hda | grep Temp

194 Temperature_Celsius     0x0022   100   100   000    Old_age   Always       -       31 (Lifetime Min/Max 24/35)

 一番右側のフィールドが現在のハードディスクの温度(31℃)を表しています。過去の温度の最小/最大値(24℃/35℃)も表示さています。今回使用したハードディスクの仕様によると、動作環境の温度範囲は5℃〜55℃ですので問題ない範囲であることがわかります(これはハードディスクにより異なります)。もし、ここでハードディスクの温度が異常に高い場合はハードディスクの設置方法、マシン及び周囲の換気の状況などを早急に見直さないといけません。

 また、ハードディスクのセルフテストをすることもできます。実行するには"-t"オプションを指定します。引数にはテストの種類とデバイスをとります。shortは文字通りショートテストで2分程度で終了します。longを指定するとExtended disk self-testを実行します。これは、より完全なテストをします(30分かかるという表示がなされます)。ここではIDEのプライマリマスタに接続されたハードディスクに対してshortを指定してみます。テストを中止するにはsmartctlコマンドに"-X"オプションを付加して実行します。

# smartctl -t short /dev/hda
・・・【略】・・・
=== START OF OFFLINE IMMEDIATE AND SELF-TEST SECTION ===
Sending command: "Execute SMART Short self-test routine immediately in off-line mode".
Drive command "Execute SMART Short self-test routine immediately in off-line mode" successful.
Testing has begun.
Please wait 2 minutes for test to complete. ←テスト完了には2分かかる
Test will complete after Sun Apr 18 15:23:29 2004

Use smartctl -X to abort test. ←中止するには"-X"オプションを使用

 テストはバックグラウンドで行われるので、画面上には何も表示されません。所定の時間が経過した後で以下のコマンドを実行すると、テストの結果をログとして確認することができます。

# smartctl -l selftest /dev/hda

・・・【略】・・・
=== START OF READ SMART DATA SECTION ===
SMART Self-test log structure revision number 1
Num  Test_Description    Status                  Remaining  LifeTime(hours)  LBA_of_first_error
# 1  Short offline       Completed without error       00%       437         -

 Statusフィールドを見ると、テストはエラーなく完了していることがわかります。

 今回はエラーが検出されませんでしたが、エラーが発生すると以下のような表示になります。

=== START OF READ SMART DATA SECTION ===
SMART overall-health self-assessment test result: FAILED!
Drive failure expected in less than 24 hours. SAVE ALL DATA.
See vendor-specific Attribute list for failed Attributes.

 Statusフィールドに検知したエラーの類別が表示されます。エラーにはelectrical failure(電気的なエラー)、 servo/seek failure(機械的なエラー) 、readfailure(読み出しのエラー)などがあります。

SMART Self-test log, version number 1
Num  Test_Description    Status                  Remaining  LifeTime(hours)  LBA_of_first_error
# 1  Short off-line      Completed: electrical failure 90%      486


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【 目次 】
1.はじめに
2.hdparm
3.smartctl
4.diskcheck
5.最後に
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